La Bottega Artistica in 東京 - " COD. 03 "

Cod. 03
Comodino / ベッドサイドキャビネット /
Bed-side Cabinet

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comodinovistodafronte.jpg









製作年代 /   1875 - 80 年頃

    製作地 /    イタリア・エミリア−ロマーニャ地方

材質 /     ガッティチェ(ポプラの仲間)に、クルミの化粧張り

サイズ /  幅47 X 奥行36 X 高さ90 (cm)

                         
         

    価格 ¥100,000     



    今はまだ、仕上げの塗装はしてありません。新しいオーナーになって下さる方に、色は決めて頂きたいからです。
    工程としては、ご要望に応じて、着色、その後シェラックニスとワックスで仕上げます。
    時間は3日もあれば充分です。この工程は表示価格に含まれます。

Descrizione

この家具について

  イタリア語で、Comodino, “Comoda (引き出し箪笥, チェスト)のちいちゃいの”、という意味です。このタイプの家具は歴史的には新しく、18世紀の幕開けと共にお目見えします。ベッドに入って読書をしたり、身の回りの貴重品をベッドサイドに保管したり、当時としてはそんなちょっとした贅沢の許される中産以上の階級や、農場主の間に普及して行ったとされています。
今回ご紹介するのは、1850年頃から1800年代末の、エミリア−ロマーニャ地方の典型的なモデルのひとつですが、引き出しが、ちょっとトスカーナ風にアレンジされています。トスカーナ州寄りのエミリア−ロマーニャの町で作られたのかもしれません。使用されているクギから年代を絞り込んでゆくと、およそ1875年以降の5年以内としてよいかと思います。通常、ペアで作られるものなのですが、あいにく、これは単体のみの販売となります。
 明るい、中部イタリアらしい素朴なデザインながら、どこかエレガントな雰囲気を持つ家具です。

仕上げの色について

primarestauro.jpg修復前の状態です
   だいたいにおいて、イタリアの家具の色は、甘く、明るいものが多く、また、それがお似合いです。使用される材自身が比較的、色、質共に軽快だからでしょう。
今回、天板以外の塗装面のコンディションはまずまずだったので、以前の塗膜は保存しています。現在の色は、汚れを落とした際にニスやワックスも多少取れてしまうので、艶が落ちた状態です。左の写真が修復前のものですので、今の状態で仕上げ塗装をすると、こんな感じの色になります。(もうちょっとツヤツヤになりますよ)


Comodino 2.jpg同じタイプのコモディーノ。色が少し濃いめです。

右にある写真の comodino は同じくクルミの化粧張りですが、 染料で少し濃いめの色に仕上げてあります。
こんな感じにもできます。


           
             LinkIcon塗装についてのブログ記事を見る

天板について

comodinorestauratoperBind.jpg
“仕上げの色について”でお見せしている修復前の写真のように、天板の状態はよくありませんでした。きっと何か熱いものを置かれたり、インク壷の蓋でもうっかり置かれてしまったり…突き板が焦げてはがれて、持ち上がってしまっていました。
貼り替えてしまえば簡単だし、きれいにはなります。でも、これもこの家具の歴史の中の1ページとして保存したいと思い、貼り直しをしました。もちろん焦げやインクの黒は取れません。これをご理解いただけると、本当に嬉しいのですが…。

LinkIcon天板の修復過程を見る

4本の柱、4つの脚

vistalarerale.jpg
 この時期の典型的なエレメントが、木ろくろで作られた柱や、a Cipolla(タマネギ型の)と呼ばれる、ころっとした脚です。右下に当時の木ろくろの写真があります。足踏みミシンみたいな構造です。こんなので作ってたんですね。            tornio vecchio.jpg





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引き出し、小扉

cassettoaperto.jpgcoda di rondine.jpg
  






引き出しは、このタイプとしては珍しい形です。ちょっとあか抜けた印象を与えるのは、これのおかげでしょうか。組み手はもちろん蟻継ぎです。
底板の縮みによる隙間を補足しました。




sportelloaperto.jpg
扉は、ちょっと反ってますが、問題なく開閉します。この収納スペースの内部、特に底板は反りと割れがひどかったので、修理してあります。結局、クギ止めによる底板の取り付け方法に問題があると判断したので、裏から補強用の木片を追加し、ネジで止めることにしました。

     LinkIconこの部分の修復過程を見る