Descrizione
この家具について
フランス発祥のデザインで、"Secre`taire" と呼ばれ、17世紀から19世紀にかけて流行した家具です。多くは上部構造に、縦に開閉する扉を持ち、それが開いている時は書き物机となる、いわゆるライティングビューローです。しかし、このタイプはデスクの機能を持たないタイプとして、フランス、イタリアではよく見かけます。一説には、いわゆる典型的な嫁入り箪笥、すなわち女性用に作られた物であるといわれます。
制作年代について。1800年代前半のインペリアル様式(神殿等の建築要素を家具の装飾として使う) を引き継ぐ、内外4本の丸柱は19世紀のものですが、レリーフ彫刻は自由で、私的で、形にとらわれないスタイルです。20世紀に入って作られたものといった印象です。使用されている釘はもう既に工場生産されるようになってからの物であることから19世紀もかなり遅い時期といえます。外観からは1900年前後、と判断しておいていいでしょう。
材質は、彫刻してある部分や、装飾用の柱など、可視部分にはクルミを使っています。引き出しの中になる部分や背板、不可視構造部はモミの木です。日本の杉みたいなものです。
各部分はこんな感じです 写真をクリックすると拡大します
扉の内部
扉の内部は4本の柱(ほんとは2本なんですが…詳しいいきさつはブログで触れていますので下記へアクセスしてみて下さい)以外はモミの木で、出来ています。クルミのような高級素材ではありませんが、それ独特の丸みを帯びた侵蝕のされ方が、けっこういい感じです。3つの引き出しの分厚い板に見て取れます。ただ、着色が旨くなかったので、結局一度塗膜を落として、再着色をしました。染み込んだ色や黒ずみは取りきれませんでしたが、見られるようにはなったと思います。
歪んだ鏡は間違いなく19世紀のもので、どこかからリサイクルしてきたものかも知れません。もし、本当に女性用に作られたものだとしたら、この中には、クリームの箱や、香水瓶、アクセサリー、それから手紙なんかが納められていたのかも知れないですね。
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